神社の素朴な疑問「鳥居は何のためにある?」

 

Q. 鳥居は何のためにあるのですか?
A. 神様のいる場所と、私たちのいる世界を分ける「結界」の役割があります。

 

鳥居は、いわば「ここから先は神様の領域ですよ」という目印です。日常の世界から、神様のいらっしゃる神聖な空間へと入る“境界”を示しています。

そのため、鳥居をくぐるときには軽く一礼するのが良いとされます。これは「これからお邪魔します」というご挨拶の意味を込めた所作です。

また、参道の中央は神様の通り道と考えられているため、少し端を歩くのが丁寧な参拝とされています。

 

さらに「鳥居」という言葉の語源には諸説ありますが、「鳥が止まる木(止まり木)」を意味する「鳥居(とりゐ)」が由来とする説がよく知られています。

古くは、鳥は神様の使いと考えられていました。古事記の天岩戸開きの神話では、天照大御神が岩戸に隠れ世界が闇に包まれた際、「常世の長鳴鳥」を集めて鳴かせたという場面が描かれています。鳥は夜明けを告げる存在として、神事の中でも重要な役割を担っていました。

こうした背景から、「鳥がとまる場所=神と人をつなぐ目印」として鳥居が生まれたとする考え方もあります。

 

鳥居の形や色は神社によってさまざまですが、多くの鳥居が朱色であるのは、魔除けや清浄を意味する色とされているためともいわれています。

 

普段何気なくくぐっている鳥居も、「世界の切り替えの場所」と意識してみると、参拝の時間が少し特別なものに感じられるかもしれません。