香川で見つけた!御城印・鉄印・御船印・御酒印をまとめて調べてみました。

 

御朱印ブームをきっかけに、全国各地で「御城印」「鉄印」「御船印」「御酒印」といった新しい“印文化”が広がっています。神社やお寺を参拝した証としていただく御朱印はすでにおなじみですが、それ以外の分野にも「旅の記念を残す印」が登場し、旅好きや歴史ファンの楽しみのひとつになっています。今回は香川県にどんな印があるのか、実際に調べてまとめてみました。

御城印(ごじょういん)— 城めぐりの証

まずは定番の御城印。お城や城跡を訪れた記念にいただける印で、城主の家紋や城名が墨書きされ、歴史を感じさせる一枚です。香川県には複数のお城で御城印が用意されています。

  • 丸亀城(丸亀市)
     日本一の高さを誇る石垣と現存天守で知られる丸亀城。御城印は天守受付で頒布されています。京極家の家紋「四つ目結」が描かれたものや、墨絵師による城の姿を表紙にした御城印帳まであり、バリエーション豊かです。

  • 高松城(高松市・玉藻公園)
     海城として名高い高松城では、松平家の家紋「三つ葉葵」をあしらった御城印が登場。玉藻公園の入場口で頒布されており、堀に海水が入る珍しい構造のお城らしいデザインが魅力です。

  • 引田城(東かがわ市)
     瀬戸内を望む山城・引田城の御城印は、讃州井筒屋敷で頒布されています。赤い印字が映えるデザインで、山頂の城跡を歩いたあとに受け取ると達成感もひとしお。

  • 十河城(高松市)
     新たに登場したのが十河城の御城印。十河家の家紋「公饗に檜扇」と武者の姿が描かれた力強い一枚で、2023年から頒布が始まりました。「十河の郷 昭和おもひで館」で購入できます。

香川の御城印はそれぞれに個性があり、集め歩くだけで戦国から江戸時代の歴史をたどることができます。

鉄印(てついん)— ことでんの記念印

御朱印に倣って鉄道旅の記念にいただけるのが鉄印です。香川では高松琴平電気鉄道(ことでん)が鉄印を発行しています。

瓦町駅などで頒布される通常デザインのほか、七夕限定の鉄印、さらにはことでん公式キャラクター「ことちゃん」の誕生日に合わせた特別デザインも登場。鉄道ファンだけでなく、旅の途中で立ち寄った観光客も楽しめる仕掛けになっています。車両や沿線風景をデザインに取り入れた鉄印は、香川の電車旅を思い出に残すのにぴったりです。

御船印(ごせんいん)— 瀬戸内海を渡る船の印

船旅の記念にいただけるのが御船印。香川県は島々を結ぶ航路が多く、御船印が特に盛んです。

  • 小豆島航路(国際両備フェリーなど)
     新岡山港〜土庄港、高松港〜池田港、日生港〜大部港といった航路で御船印が販売されています。オリーブやエンジェルロード、ギリシャ風車をモチーフにしたデザインが特徴的です。

  • ジャンボフェリー(高松〜神戸など)
     「りつりん2」「こんぴら2」など船ごとに御船印があり、期間限定の芸術祭デザインも発行されています。

  • 雌雄島海運(高松〜男木島・女木島)
     「めおん」「めおん2」という可愛らしいフェリーの御船印が登場。島旅の記録として人気です。

香川の御船印は、瀬戸内海の多島美や船旅の楽しさをそのまま紙に閉じ込めたような一枚です。

御酒印(ごしゅいん)— 酒蔵をめぐる印

酒蔵を訪ねて銘柄ラベルを集める御酒印。香川県では小豆島酒造(MORIKUNI)が公認酒蔵として御酒印帳に参加しています。

代表銘柄「ふわふわ。」をはじめ、小豆島ならではのオリーブ文化と融合した酒造りが特徴。蔵を訪れると御酒印ラベルをいただくことができ、旅の記念としても、お酒のストーリーを知る手がかりとしても楽しめます。

山印・岳印について

全国的には登山口や山小屋で配布される「山印」「岳印」もありますが、香川県内ではまだ展開が確認されていません。ただし、こんぴらさん奥社(厳魂神社)参拝の御朱印など、登拝の記念としての役割を果たしている例はあります。今後の広がりに期待したい分野です。

まとめ

香川県で体験できる“印文化”を調べてみると、御城印・鉄印・御船印・御酒印と実に多彩なラインナップがあることが分かりました。

  • 城跡をめぐるなら丸亀城・高松城・引田城・十河城の御城印

  • 電車旅にはことでんの鉄印

  • 島旅には小豆島やジャンボフェリー、雌雄島海運の御船印

  • 酒蔵めぐりには小豆島酒造の御酒印

御朱印だけでなく、こうした印を集めながら旅をすると、歴史や文化、地域の魅力にさらに深く触れることができます。香川を訪れる際は、ぜひ御朱印帳だけでなく御城印帳や鉄印帳、御船印帳、御酒印帳を手に取ってみてはいかがでしょうか。